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コーヒーは、嗜好品。
コーヒー、紅茶、抹茶。様々な嗜好品飲料がありますが、その中でも日本で比較的大きなシェアを占めているのは、コーヒーでは無いでしょうか?
しかし一方で、「キリマンジャロ」「ブルーマウンテン」など名前だけは通っていても、その味の特徴は理解されてもおらず、単に「高級」の冠にだけなっている、そんな状況も垣間見えます。これが紅茶だと、ニルギリだのピュッタボンだの言うつもりはないにしても、「ダージリン」であればこんな味で香りで……というのが、ある程度は浸透していると思うのです。
コーヒーは、出されれば飲む。また、喫茶店に行けばコーヒーばかりだ。
そういう人がとても多いのが、私には残念でなりません。
コーヒーはもっと積極的に飲まれて良い。
私自身、以前はコーヒー党ではありませんでした。基本的にFTGFOP1グレードのダージリンファーストフラッシュ、可能であればウンカの発生した年のユンパナ茶園のが飲みたい、などとバカ丸出しに思っていた人間です(自分が初めて「本物の紅茶」に触れたのが、そういう年のそういうグレードだったためですが)。
しかし、近頃の紅茶環境は、ひどいものです。というか、少なくとも普通の喫茶店で、まともな紅茶を飲んだ覚えは、生まれてこの方ありません。ティーパックを振って出したような、色だけ香り無しの「紅茶」か、逆に茶葉を煮出したようなえぐみのある、要は「お菓子と合わせるタイプ」を無理矢理単品で出してくる(安いのです)店など、ろくな目に遭ってきませんでした。紅茶専門店でも然りで、近頃は某有名紅茶専門店チェーンなどは、茶園指定の高級茶葉の扱いを殆どしなくなりました。
10年で、ずいぶん変わってしまった、そう思います。
一方で、コーヒー文化はむしろ発展を続けているように思います。
ダイエット、抗酸化作用、抗がん作用etc...
紅茶が単なる「飲料」の扱いであるのに対して、何故かコーヒーに関しては、発がん性のレポート、また逆にがん予防の効果のレポートなど、各国で色々な研究が成されています(紅茶に関してはカテキン・テアニン関連程度のを見るくらいです)。またダイエット効果についても幅広く研究が成されており、注目度は圧倒的に紅茶より高い、と言わざるを得ません。
なのに何故か、意識的に豆を選んで自宅で楽しむとか
そういう人が少ない。何故か缶コーヒーがバカ売れしている。
この、今の日本の「コーヒー」を取り巻く環境が、私には少々おかしく思えてならないのです。
もっと、コーヒー文化に、光を!
それが、このページの総論だったりするのです。